こんにちは、なかぶです。
ご飯ってお米を研いで、炊飯器にお水といっしょに入れてスイッチオン!で炊けちゃいますよね。
しかし昔は、かまどで火を起こして、その上にお米とお水を入れたおかまを置いて、もうもうと煙にまみれてご飯を炊く、という炊き方が長い間行われてきました。
その大変だった炊飯を体験できるイベントが、これから春と秋に君津の清和地区で定期的に行われるということで、ご飯を炊きに行ってきました。
炊飯器のご飯ではなかなか味わえないものもいただくことができたので紹介しますね。
か、かまめしどん?
木更津市内からは車で30分ほど、廃校となった旧君津市立秋元小学校の校舎を利用した清和地域拠点複合施設「おらがわ」で君津の朝めしは開催されています。
到着すると、校庭にはすでに1日の定員10組分のかまどとテーブルが設置されており、参加者が来るのを今か今かと待っているようでした。
受付を済ませて、しっかりとお米とお水を計量し、昆布とともに羽釜に投入。
ずっしりとしたふたをして準備完了!
このお姿、お子さんにはアンパンマンに出てくる「かまめしどん」としてなじみのある姿!
アンパンマンでかまめしどんを見たことはあると思いますが、実はそれがご飯を炊く道具だったんだと、ここにきて初めて知るお子さんも多いかもしれませんね。
薪も自分で
おいしいご飯を炊くには燃料となる薪が必要。
ということで、薪割りも自分で行います。
薪割りのイメージって「斧を振り下ろして一気に割る」みたいな感じですが、こちらでは輪っかの中に十字に刃がついている道具とトンカチを使って、乾燥した竹を割ります。
割るときにのぞき込んだら竹が顔面に直撃するので、それさえ気を付ければ、お子さんでも安心して薪割りができますね。(目の保護用メガネは貸してくれます)
竹が割れるとき、ちょっとスカッとした気持ちになりますよ。
なお、薪割りはちょっと…という方には、薪は用意してくれますのでご安心ください。
はじめちょろちょろ、中ぱっぱ…そんな余裕ない!(笑)
お米に水を吸わせるために30分ほど置いた後、自分で割った薪をかまどに入れると、とってもフレンドリーなおじちゃん(失礼)がかまどに火をつけてくれます。
火起こしも自分でやるのかな…と思ってたら、さすがにここは文明の利器「ガスバーナー」を使って一気に着火!でした。
おいしいご飯を炊くコツに「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」という言葉がありますが、火加減の調節なんて素人にはムリ…(笑)
自分には加減が難しいので、しっかりとスタッフのみなさんにサポートしていただき、なんとかご飯が炊きあがりました。
大きな羽釜に2合のご飯だったので、意外にすぐに炊き上がりましたが、しっかり焦げました(汗)
やっぱり羽釜のご飯はうまい!
炊きあがったご飯を、まずは白い部分に君津名産の卵をかけて、たまごかけご飯(TKG)としていただきます。
味付けはしょうゆ…も用意されていますが、意外においしいのが一緒に用意されたこのお塩。
沖縄宮古島の雪塩を使ったおにぎり用の塩ですが、塩味以外の味が感じられるおいしい塩でした。
君津の米、君津の卵と沖縄の塩のコンビネーションで、おいしいTKGをいただくことができました。
ちなみにTKGに使う卵は高級なアローカナのもので1人前2個。
ということは、黄身が2つ→黄身ツー→君津!(笑)
生卵がちょっと苦手…という方はフライパンで目玉焼きにしていただくこともOKです。
そして白いご飯をいただいたあとに現れるのがおこげ。
個人的に「こげ」って苦手なんだよなぁ…とおもいつつ、こちらはしょうゆをかけていただいたら、せんべいのようなカリカリの味わいで、思いのほかうまい!
羽釜でできたおこげっておいしいんですね。
残しちゃうかな…と思っていましたが、しっかりと全部食べちゃいました。
朝からちょっと大変だったけど、贅沢な朝ご飯をいただくことができました。
ごちそうさまでした~
石臼って挽いたことある?
このイベントで体験できるのは、飯炊きのほかにもう一つ、きな粉づくり。
きな粉は大豆を粉にしたものなのですが、ミルやミキサーではなく、石臼で大豆を挽いてきな粉にする体験ができます。
石臼の上に大豆を置き、穴に少しずつ入れて反時計回りに回すと、あーら不思議!横から粉になって出てきます。
中を見せてもらいましたが、非常に素朴な仕掛けで、なるほどこれで粉になるのか、と納得しました。
出てきたきな粉は袋に入れてお持ち帰りOK。
挽きたてで香りがよく、きめの細かいきな粉をおみやげにすることができました。
お子さんにおすすめ!
こちらのイベントは、君津市の市民活動団体、その名もズバリ「君津の朝めし」が、君津市の「市民が主役のまちづくり事業支援制度」の助成を受けて実施しているとのこと。
南房総観光に訪れる観光客のみなさんに清和地区へ「立ち寄って」もらうため、観光を邪魔しない「朝」という時間帯に限定し、「朝食」に焦点を当て、羽釜で炊くご飯「田舎の朝めし」が食べられる体験を提供してくれています。
アウトドア好きの方でもなかなか体験することができない羽釜での飯炊き、お子さんにもいい思い出になること間違いなし!ですよ。
ちなみに、とっても親切なイベントスタッフのみなさんが来ているハッピや、のぼりに書かれている大きな丸の中に2つの丸のマーク。
これは2つの黄身が入った卵(二黄卵)をモチーフにしているということです。
それが意味することは…もうお分かりですよね(笑)
とっても環境の良い君津の山奥…というのはちょっと大げさですが、ちょっと不便だけど楽しい朝ご飯を食べに行ってみてはどうですか。
準備も後片付けも全部やってくれるので、手ぶらで行ってもOKですよ。
なお開催は春、初夏、秋で、暑い時期と寒い時期はお休みするそうです。
申込先等は下記【イベント詳細】をご確認ください。
イベント詳細
イベント名称 | 君津の朝めし |
開催場所 | 清和地域拠点複合施設「おらがわ」 君津市西粟倉36(旧秋元小学校) |
開催予定日 | 5月:5日、12日、19日、26日 6月:2日、9日 いずれも9:30~ ※秋にも開催が予定されています |
予約サイト | reserva.be:君津の朝めし |
体験料金 | 体験セット:1組 2,000円 米:1人400円(米1合、天然水など) たまご:1人300円(2個、調味料含む) 薪:1組200円(薪割り体験の有無関係なく同額) 【料金例】 4人家族の場合は上記を組み合わせて5,000円となります 体験セット、薪:各1 米、たまご:各4 |
主催 | 君津の朝めし(市民活動団体) |
ではでは~
[…] […]