こんにちは、なかぶです。
なかぶも含めて、たくさんの人が便利に利用している東京湾アクアライン。
今でこそ普通車がETC利用で¥800ですが、この¥800という料金になるまでは紆余曲折がありました。
なかぶが知ってる範囲で、その長かった道のりを書いてみたいと思います。
東京湾アクアラインが開通したのは1997年、今年でちょうど30年になります。
開通当初の通行料金は今では考えられない¥4,000(!)でした。
しかし、開通前に木更津-川崎間を運行していたカーフェリーは更に高かった(普通車で¥5,000以上してたような…)ので、それと比較すれば安いので、最初はそんなもんかなと個人的には思ってました。
距離は長くなるものの、湾岸線経由のほうが通行料金自体は安かったですからね。
この異常とも言える通行料金の高さのおかげで通行台数が伸びず、たぶん目的の1つだったであろう高速湾岸線の渋滞も減らず、開通2年にして¥3,000円に引き下げられました。
それでもまだまだ高い。
さらに数年でETC限定で¥2,320という、やたら中途半端な料金になりました。
なかぶが木更津に引っ越したのは、このころです。
このころですかね、アクアライン800円協議会なるものが姿を現したのは。
そのときは「そんなに安くなるわけねーだろw」となかぶははっきり言ってバカにしてましたよ、ハイ。
先に言っときます「ごめんなさい」m(_ _)m
この協議会は、確か当時木更津市会議員(今は千葉県会議員)だった高橋浩議員が中心となって発足させた会だと思います。
東京湾アクアラインの距離から換算して、普通の高速道路なら通行料金は¥800のはず、という根拠のもとに「アクアラインの通行料金を¥800にしよう!」といって立ち上がった会です。
こんなステッカーを作成して、車に貼ってるのをよく見ましたね。
アクアラインを800円にしたのは森田健作知事だと思ってた人、手を上げて~。
はい、実はそれは誤解だったんですね。
高橋議員の発案に知事になった森田さんが乗っかった、というのが本当のところのようです。
で、¥2,320の時代から政権は民主党になり、あの高速どこまで乗っても¥1,000という、夢のような時代にアクアラインも¥1,000になりました。
(ただし、「どこまで乗っても¥1,000」の中には含まれず…)
その後千葉県知事が森田健作氏になり、ついに平成21年8月1日から、社会実験という形でアクアライン¥800が実現しました。
7/31の23:58くらいから、金田料金所の手前で¥800円になるのを待ってたのは、そうです、この私です。
料金所のおじさんが表示機の前で「割引800円」と表示されるのを確認してたのが印象に残ってます。
その後、¥800になったおかげで、金田にベイシアができたり、カインズホームができたり、極め付きはアウトレットができたり、非常に都会になりました。
その昔、金田に「花ほたる」という、季節の花々を楽しめる施設があったのを知ってる人は、今となっては数少ないでしょうね…。
(今のベイシアのあたりにあったような…)
¥800になったおかげで、木更津市の人口は増加傾向にありますが、休日のアクアライン渋滞という新たな問題(?)も生み出されました。
社会実験もいつの間にか「アクアライン割引」という、わけの分からない割引になって、すっかり定着してしまったので、もう過去の料金に戻すことはできないでしょう。(希望的観測)
というわけで、もうアクアラインの通行料金は恒久的に¥800になるんじゃないかと思います。
そうそう、アクアラインの通行料金が下がっても高速バスの料金は下がりませんね…。
しかし、過去には通行料金が¥4,000→¥3,000になったときに、バスの運賃も¥50ほど下がったことがあったらしいです。
(なかぶが引っ越してくる前なのでわからない)
でも、ちょっと考えればわかるのですが、バスの運賃に占める高速料金の割合って、乗客人数で割るとそんなに大きくないんですよね。
それよりも運転手さんの人件費や燃料代、車両の償却代のほうが高いと思います。
でも、バス会社には利益が発生してると思います。
車両もどんどん更新して、高速バスだけじゃなく、一般の路線バスも今風の車両に一気に変わりましたから…。
(引っ越してきたときは、床が木のバスがまだ走ってて、ちょっとビックリしました…)
¥800が継続されて、木更津をはじめとする南房総地域がもっと発展するといいですね。
ではでは~