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【一発試験の合格のコツ教えます!】運転免許証の「中型車は中型車(8t)に限る」の限定(中型8t限定)をはずしてみました(苦労した…)

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こんにちは、なかぶです。

なかぶが18歳で初めて運転免許証を手にしたのは1990年(平成2年)3月のこと。
当時の普通免許を取得しました。

時は流れて令和の世。
いつの間にか免許証の記載は変わり、自分の持つ免許は「中型免許(8t限定)」に。

そのままでも乗れる車の種類は取得時と変わらないのですが、8t限定を解除すると車両総重量が11t未満の車まで乗れるようになるとともに、定員が29人までの車(つまりマイクロバスまで)に乗れるようになる!

ということで、いっちょ限定解除してみるか、という軽い気持ちで限定解除に挑戦してみました。

この記事では、千葉県の運転免許センター(幕張)での中型8t限定解除の試験にはどうやったら合格できるのか、について体験をもとに説明したいと思います。

限定解除するには2つのパターン

限定解除でおなじみなのは、古い免許制度での二輪免許。
いわゆるナナハンと言われる排気量750ccの二輪車に乗るためには、限定解除の試験を受けて二輪免許の中型限定をはずさないと乗れませんでした。

しかしこれも免許制度が変わり、大型二輪免許に移行したため、限定解除という言葉はあまり聞かれなくなりました。

これと同じように中型免許(8t限定)も試験を受けて限定解除すれば、マイクロバスなどの中型車に乗れるようになります。

限定解除するには、大きく分けて下記の2つの方法があります。

  1. 自動車学校で実地教習・検定を受けて限定解除する
  2. 運転免許試験場で実技試験(いわゆる一発試験)を受けて限定解除する

①の自動車学校は5時間教習を受けた後に検定を受けて合格し、その後免許センターで裏書きしてもらえばOK。
ですが、費用が10万円程度かかります

②の一発試験は1回の試験料が2,850円(試験料1,400円+車両使用料1,450円の合計)で受験することができますが、難易度が高いのが難点。

ほぼ趣味で限定解除するのにそんなにお金をかけることができないなかぶは、もちろん②の一発試験を選択しました。
「10万円あれば30回くらいは試験受けられるし、数回(あわよくば1回)の受験で合格するだろ」と後々苦労するとも知らずに舐めた考えのもと、試験場で一発試験を受験することにしました。

予約は免許センターに行かないとできない

さあ受験しよう!と決めたのはいいけど、最初のハードルが試験の予約。

千葉県警のHPにはこう書いてあります。

技能試験に先立ち、受験資格の審査を行いますので、現在お持ちの運転免許証を持参し、千葉運転免許センター1階技能予約窓口へお越しください。この審査は、予約は必要ありません。

受付時間は、
平日の午前9時から午後0時まで、午後1時30分から5時まで
です。

千葉県警察HP 中型免許・大型免許・牽引免許を取得されたい方、免許の限定を解除されたい方の技能試験(いわゆる一発試験)受験案内 より引用

平日にわざわざ免許センターまで行って予約しないと受験さえできない…。

ということで、ど平日に予約しに行きましたよ。(会社は夏休みだった)

予約自体はものの10分で終了。
目の検査くらいするのかと思いきや、窓口での予約だけ。
受験のための申請書(免許証のコピーを取る)とコース図(といってもルートは書いてない)、受験案内書をくれました。

その案内書はこんな内容。(クリックすると大きく表示できます)

予約の変更方法と試験の内容が書いてありました。
路端停車、隘路(「あいろ」と読む)と聞きなれない単語が書いてありますが、それはのちほど。

ちなみに、中型の限定解除試験は仮免許試験といっしょに行われ、毎週火、木の2日、それぞれ午前と午後に実施されます。

事前に練習したい!そんなときは

「試験の予約はできた、でも隘路ってどんなんかわかんないから練習してみたい」という場合、千葉県ではできないのですが、神奈川県の運転免許センター(二俣川)の実コースを使った貸しコースがあります。

神奈川県の試験で走るコースと車両を使って教習してくれます。

中型貨物で1回10,830円。
受験料と比較するとちょっと高いですが、何も知らないよりはだいぶ勉強になるので、移動が苦にならない人にはおすすめです。

予約など詳しくは神奈川県警察のHPに記載がありますので、参考にしてください。
(金曜日の午前9時は電話がつながりにくくなります)

なかぶも1回練習して、隘路についてどんなものか理解できましたよ。

試験は厳しい

初回の試験は緊張の中、運転免許センターに行きました。

受付

7月に予約に行ったものの、いろいろあって何回か日程変更し、1回目の受験は10月4日。

申込書はもらっているので、名前と連絡先だけを直筆で記入し、受験費用分(2,850円)の証紙を買って貼りつけて、免許証とともに技能受付(⑧)に提出します。

すると、ちょっとコワモテの試験官が内容を名簿と照らし合わせて、マスクを取って顔を確認、適切な靴を履いているかを確認したあと、目の検査体験(深視力、初回だけだった)を行います。

深視力検査の体験

視力に関しては、この場では「体験」だけでしたが、限定解除後の更新時に深視力(3回やって誤差平均が±2cm以内)などちょっと厳しくなった条件がクリアできないと、現行の普通免許(中型8t限定ではない)に落とされる、と説明がありました。

深視力の検査に関しては、メガネスーパーのHPに詳しい説明があるので、そちらをご覧ください。

メガネスーパーだと全店舗で深視力検査の体験ができるみたいですね。(これ書いてて初めて知った)
心配な方はメガネ作るついでに検査してみてもいいかもしれません。

深視力検査、ハマる人はハマるみたいですが、おかげさまでなかぶは一発合格でした。

いよいよ試験、だけど…

視力検査体験まで終わると、試験待合所に行くように指示されます。

待合所では、限定解除以外にもさまざまな試験を受けに来ている人がおり、特に外国免許の切り替えに来ている外国人の方が非常に多いです。(8割方が外国人)

しかし、試験官はかたくなに日本語だけで説明。
まあ日本の試験だから仕方ないけど…。

試験コースは1~3の3つのコースが用意されており、初回は1コースでした。

1コースの課題は
S字→隘路→方向変換→クランク→路端停車→指定速度走行(40km/h)→坂道発進(AT限定免許の人だけ)
の順。

その間の確認動作や乗降時の確認まですべてチェックされます。
(走り始めて100mだけは慣らし走行としてチェックされない)

意気揚々と乗り込み、何も知らずに「一発で受かってやる!」と意気込むなかぶ。

しかしその野望は一瞬にして砕かれますw

まずギアがうまく入らない。
2速発進で3速にシフトアップするのがうまくいかない…、逆に下げるのもうまく入らない…。
それだけであたふたしてしまいます。

走行開始後右折して2車線道路に入るのですが、その先また右折するからといって、直接右レーンに入ると、「車線は大丈夫?」と聞かれて減点…。(キープレフトじゃないとダメ)

さらに車体感覚がいまいちつかめず、左に寄りすぎて木にミラーが接触。
たぶんそこにあった横断歩道も確認不足で通過して、そこで減点超過となりゲームオーバーw

最初の課題のS字まで到達せずに、ものの2分で終了となりました(涙)

待合所前に戻ったあと、試験官からワンポイントアドバイスがあるのですが、もう1回自動車学校で習ったことを思い出してこい、という内容で終了しました。

次回の予約

がっくりと肩を落としてメインの建屋に戻り、窓口で次回の予約をして終了になります。

このとき、予約をせずに帰ると、また予約だけするために幕張まで来ないといけないので、予定が決まっていなくても、予約だけはして帰りましょう。

受験案内にも書いてある通り、受験当日17:00まで電話で変更OKなので、遠慮なく予約しちゃって大丈夫です。

課題の内容

初回の受験体験にも記載しましたが、中型8t限定解除の課題は下記のものがあります。

  • S字
  • クランク
  • 指定速度(40km/h)
  • 坂道発進(AT限定免許の人のみ)
  • 隘路
  • 路端停車
  • 方向変換

S字、クランク、指定速度、坂道発進は普通免許にもあるので割愛し、隘路、路端停車、方向変換のみ、どんな内容なのか説明します。

隘路(あいろ)

「隘」という字を辞書で引くと「(土地が)狭い、細まっている」という意味が出てきます。

つまり、隘路は狭い道に車を入れるという課題。
路上に引かれた2本の線の間に車体を収めます。

イラストにするとこんな感じ。(免許センターで説明されるときの資料をもとに、なかぶが作成しました)

コースによって違いますが、イラストの上また下から進入し、上からなら左折でピンクと白線の間、下からなら右折で白線と緑の線の間に入っていきます。

進入前は左側の縁石線を踏んではいけません(「崖だと思え」と言われたこともあります)が、進入時にピンクの線、緑の線、中央の白線は踏んでもOKです。(踏まないと入れない)

前方にピンクと緑の線がありますが、ここに合わせて停めるのではなく、横の線の先端に合わせて停車します。(イラストの「重要」と書いたところ)
前方の線は「切り返しするときにはここまで進んでいいよ」という線なので、ここに合わせて停めて終了すると、たぶん試験中止になるんだと思います。

自分も停車位置を誤って試験終了になったので、十分注意してください。

切り返しは1回まで減点なしでOKですが、下がったときに後輪がピンクor緑の線のはじより後ろに行ってしまうと試験中止です。
あと下がるときは目視確認が必要なので、そこは注意してください。(目視確認しないと減点になります)

操作が完了したら、停車措置(ギアをニュートラル、サイドブレーキを引く)を行い、試験官に完了を知らせると、チェックしてくれます。

攻略法としては、前輪の位置がピンクor緑の線に来たところでゆっくりハンドルを切っていき、ゆっくりと進入していくと、一発で入れることができます。
前輪は自分より後ろにあるということを意識して曲がってください。

個人的には右折(1,3コースのとき)で入ったほうが入りやすかったです。(進入路が自分に近いほうにあるので)

路端停車

文字通り、道路のはじに寄せて停車するという課題です。

離れててもダメ、寄せすぎて路端にあるポールにミラーが接触してもダメ。

さらに発進するときには前方にあるポールをよけて発進しなくてはならず、ボディが長いので後部(オーバーハングという)が路端のポールにぶつからないよう、後ろにも注意する必要があります。

停車時と発車時をイラストにするとこんな感じ。

ゆっくりとできるだけ路端に寄せて、黄黒のポールを車体前方のバンパーに合わせて停めます。
停めたら隘路のときと同じ停車措置を行って、完了したことを試験官に申告するとチェックしてくれます。

試験官のチェック後は出発の合図があるので、周囲を確認して出発しますが、前方と後方の両方をポールにぶつけないように出発します。
概ねハンドルを1.5~2回転でゆっくり出発するとぶつからないようです。(意外と曲がります)

方向変換

中型の仮免許試験にはないのに、8t限定解除にのみ存在する課題が方向変換。

車庫に見立てた、三方をポールに囲まれた凹形状の場所にバックで車体を入れ、そのまま出発します。(停車措置は不要)

直角に入らなくても、斜めに停めた状態から車庫入れしてもOKです。

バックするときはタイヤが縁石に乗らなければ問題ないので、自分が前方の縁石の上を通過するようなイメージでバックしていくと、意外とスムーズに入れます。

こちらもバックする前に、後方を目視で確認しないと減点されますので、注意が必要です。

試験に受かるためには

これだけの課題がありますが、課題ができるできないよりも重要なことがあります、それが「確認」です。

どのようなところを注意しないといけないかについて、説明したいと思います。

なお、自分がこうしたというだけで、これが正解かどうかは責任持てませんので、ご了承ください。

乗車時

助手席に座っている試験官に免許証を渡したあと、車両に異常がないか確認しながら後方を通って一周します

運転席に上がるときもドアを少し開けてから一旦後方を確認し、大きく開けても安全なことを確認してからドアを開けて乗車します。

ちなみに、前に乗った受験者が縁石に擦った状態で停車していたことがあったので、出発前に一応報告しました。

乗車したら、シート位置の調整、ルームミラーの調整、シートベルトの装着を行い、試験官の指示に従いエンジンを始動します。

試験案内には次の受験者が同乗すると記載してありますが、同乗したのは8回受けたうちの1回だけでした。

出発時

ルームミラー、左サイドミラー、左後方目視、右ミラー、右後方目視で確認したあと、右ウインカーを出し、もう一度ルームミラー、右ミラー、右後方目視を行って出発します。

コースについては試験官が指示してくれるので覚えておく必要はありません。

2車線ある道路では、右折の前以外は左車線の走行(キープレフト)が必須です。(減点対象)

交差点を曲がるとき

曲がるときは「○番を○折してください」と教えてくれますが、指示が出たらすぐにその指示に対する動作に入るとよいようです。

曲がるときは

  • ルームミラー確認
  • サイドミラー確認
  • 目視確認
  • ウインカー点灯
  • 3秒待つ
  • 進路変更

の動作が必要で、進路変更が曲がるところから30m手前で終わるようにする必要があるので、意外と早く動作を開始する必要があります。

確認の内容についてはこちらの動画がかなり参考になると思いますので、完璧にできるようになるまで何回も見返すことをおすすめします。

君津市にある君津モータースクールの検定員さん作成の動画。
安全確認の仕方・手順がよくわかる動画になっており、かなり参考にさせてもらいました。

ハンドル操作といっしょに確認…まさにその通りでした。
クセってこわいですね。

信号のある交差点

試験コースの中に信号のある交差点は1か所しかありませんが、信号が青になって発進する際に、曲がった先の横断歩道に歩行者がいないことを確認する必要があります。

停止する必要はありませんが、横断歩道の両側を確認する動作を確実に行った方がよさそうです。

横断歩道の前

コース内には信号のない横断歩道が2ヶ所あります。

信号のある交差点からの発進時と同様に、横断歩道の両側に歩行者がいないことを確認して通行する必要があります。

横断歩道の前では減速して、横断歩道の両側を確実に目視確認してください。

見通しの悪い交差点

木があって見通しの悪い交差点が2ヶ所あります。

ここを通行する際には、徐行して交差する交通がないことを確認して通行する必要があります。

徐行しないで通過して、試験中止(減点超過かも)になったこともありました。

切り返しするとき

S字、クランクや隘路、方向変換で一発でうまくいかなかったとき、バックしてやり直すこともあるかと思います。

そのときに忘れてはいけないのが後方の目視確認

バックギアに入れる前に、ブレーキを踏んだ状態で必ず後ろを振り返り、目視で後方を確認することが必要です。

その他いろいろ

コースについて

幕張の試験コースは、とにかく木が多いです。

運転免許センターそばの交差点にある歩道橋から見るとこんな感じ。

所内は撮影禁止なので外から撮りました

神奈川県の試験コースはこんなに木はなかったと思います…。

きれいに刈られていてそれほど影響はないかもしれませんが、見通しの悪いところや、道路近くまで枝があるところがあるので、接触しないように気をつけてください。

あと季節によっては落ち葉があるかもしれません。

試験官について

8t限定解除の試験を8回検定を受けましたが、2回ほど同じ試験官に当たりました。

だいたいがご年配の男性試験官ですが、中には若い方や女性もいらっしゃいます。

試験に落ちたとき、最後にワンポイントアドバイスをくれるのですが、このアドバイスが結構クセモノで、どこが悪いかは1か所だけ必ず教えてくれるのですが、試験官によって「○○が悪いです。でもどうすればいいのか教えないよ(自分で調べてね)」という人と、「○○が悪いです。次はこうするとよくなります」といってくれる人がいます。

アドバイスなんだから、後者のほうが正しいと思うのですが…。(前者はただの指摘ですよね)

「試験場は試験を受けるところであり、指導するところではない(教えてほしけりゃ自動車学校行けよ)」ということが前提にあるのかもしれません…。

あと、試験官によって「ここまでチェックするの?」という人と、「これでもOKなんだ」という人がおり、どんなチェックをする試験官に当たるかは運次第です。

自分以外の受験者が全員合格のときもあれば、1人も合格にならなかったこともありました。
まあこれは受験者の技術レベルによるところもあると思いますが。

試験官とはいえ人間なので個人差があると思いますが、合格者を多く出してくれる試験官に当たるとラッキーですね。

ちなみに自分が合格したときは、仮免も含めて3人受けて、合格したのは自分だけでした。

限定解除は免許証に裏書きだけ

中型8t限定の限定解除に合格すると、そのまま免許証は試験官が持ったまま窓口に案内され、窓口前で待つように指示されます。

免許証の交付にいくらかかるんだろう、証紙買わなくていいのかな、と思いつつ待っていると、事務員のお姉さんがニコニコしながら今までの免許証を持ってきてくれます。

手渡される免許証の裏にはこんな文言が追記されていました。

免許証は新しくなることなく、裏書きだけで終了。
ちなみに裏書きの費用はかかりませんでした。

この内容は免許証の中のICチップにも書き込まれており、所内にある確認用の端末でしっかり確認することができました。

きっと8回も受けなくても合格できる

自分は10月から半年、8回受け続けてやっと合格しましたが、上の内容をしっかりと守れば、きっと8回も受けなくても受かってたと思います。

ただ、中型8t限定解除の試験についての情報がかなり少なかったので、これらの情報が今後受験する方の少しでも役に立てばと思い、まとめさせてもらいました。

今回受けたのは千葉県警察の幕張運転免許センターですが、ほかの都道府県でも多少は参考になるはず。

これから受験する方、1回でも少ない受験回数で合格されるよう、お祈り申し上げます。

ではでは~

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